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譜面立ても付属
Lianoにはスタンドと一緒に、シンプルな譜面立ても付いてきます。
ワイヤーを曲げただけの簡素な構造で、あくまで軽さを追求したミニマムな形状が好ましく感じます。
上面パネルの穴に抜き差しすることで、簡単に着脱できます。
ただワイヤーが細く隙間も多いので、譜面台として安定感抜群とは言いがたいです。
小さい楽譜を中央からずらして置いたら、穴からすり抜けて落ちてしまうかもしれません。
A4サイズの楽譜やプリントした紙を立てかけて使っていますが、今のところ不具合はありません。
大きめのiPadを置いても問題はなさそうです。
楽譜表示にiPad
Lianoのパネル上には溝が彫ってあり、ここに楽譜を差し込んで立てると、ずれずに安定します。
スリットの幅はそこそこ大きいので、カバーを装着したiPad Proでも難なく収まりました。
自宅ではピアノを壁際に置いているので、楽譜やタブレットを壁に直接立てかけることができます。
譜面立てを使わないと、演奏中に揺れて脱落するおそれはあります。
ただ溝にしっかり差し込めばわりと安定して、手前にずり落ちてくることもありません。
12.9インチ版のiPad ProだとA4ノートに近いくらいのサイズなので、画面が見やすく便利です。
自分はネット購入したりスキャンしたPDFの楽譜を、DropboxでiPadに転送して表示させています。
ほかにピアノ練習用のアプリを入れて使うのもよさそうです。
iPadから練習曲を再生してヘッドフォンで同時に聞くため、やはりピアノにBluetooth機能があればよかったと、つくづく思います。
その他の特徴
簡易仕様のLianoですが、個人的にまったく使わない機能もいくつかありました。
電池は必要ない
Lianoは単3電池6本で、8時間動くことになっています。
昔は電池駆動のキーボードといえば、すぐバッテリーを消耗して使い物にならなかった記憶があります。
最近の製品は消費電力が削減され、電池の性能もアップして稼働時間が増えたのかもしれません。
ただ家のなかで普通に練習するだけなら、電池を入れて動かす場面はなさそうです。
スタジオで練習する際も外部電源はあると思いますし、強いて電池で動かすとしたら、屋外でライブ演奏する場合でしょうか…
個人的にいまいち電池を利用するシーンが思い浮かびません。
電池駆動は省略して、そのぶんさらに軽量化・コスト削減してもよかった気がします。
ペダルも使わない
Lianoには軽くてコンパクトなダンパーペダルも付いてきます。
ペダルを踏むと音が伸びて、サスティンの効果が得られます。
普段ほとんどペダルを使わず、そのわりに場所をとるので外してしまいました。
床に置くと掃除の際、邪魔になり、本体から伸びるケーブルもわずらわしいです。
無線で通信できるペダルがあれば、もっとよかったかもしれません。
バンドルソフト
Lianoを購入すると、無料アプリをダウンロードするためのURL(QRコード)とシリアル番号がついてきます。
KORG Software Bundleというサイトにアクセスして、カードに記載の認証コードを入れるとアプリのダウンロード画面に進めます。
Lianoのコードで手に入るソフトは以下の4種類でした。
- KORG Gadget 2 Le
- KORG Module
- Skoove – Premiumプラン 3か月トライアル
- TuneCore Japan(ディスカウントクーポン)
このうち上の2つは普通に公開されているアプリで、iOSならApp Storeから無料で落とせます。
音源モジュールなど試したみたい気もしますが、LianoのUSB端子からスマホやタブレットに接続する必要があります。
手持ちのiPhoneはLightning、iPadはUSB-Type Cですが、どちらも変換ケーブルを持っていないのであきらめました。
バンドルソフトのなかには「Skoove(スクーブ)」というピアノ練習アプリもあります。
ただしこちらは3か月だけのトライアル利用権という、渋い内容でした。
いちおうリンクをたどって公式サイトにアクセスしてみると、そもそも「3か月無料」と書いてあります。
KORGのクーポンコードを入れれば、SkooveのPremiumプランというのを試せるようです。
ただ各プランの内容や違いに関する説明が見当たらなかったので、どのくらいお得な特典なのかはわかりません。
Liano自体が安すぎるので、おそらくバンドルソフトもたいしたものではないだろうと推測できます。
いずれ興味が出てきたらiPadとの接続ケーブルを買って、アプリを試してみるかもしれません。
まとめ
安さが魅力のLianoは音色も機能も最小限なので、「気が散らず練習に専念できる」という意味では期待どおりでした。
上級者には物足りないと思いますが、とりあえず88鍵を試してみたかっただけなのでLianoで満足しています。
ライトユーザーに最適
ピアノを弾くのは純粋に趣味で、特にレッスンを受けるとか、外で発表する機会もありません。
過去にはもっといいキーボードを持っていましたが、仕事が忙しかったりして練習できず、長続きしないのが悩みでした。
実はLianoも買ってからしばらく、押入れにしまい込んでいた時期がありました。
久々に出して弾いてみると楽しいですが、またいつまで続けられるかわかりません。
「たまに思いついてピアノが弾きたくなる…」といった生半可なユーザーには、Lianoくらいの入門用製品で十分でした。
安いので飽きても後悔が少ないというのは安心材料です。
いずれは買い替えたい
もし練習を続けて演奏がうまくなったら、いつかは本格的なピアノ鍵盤を試してみたいと思う気持ちもあります。
発売から数年経つと、人気のない機種は価格が下がってくることもあるようです。
コルグのB2シリーズなど、ハンマーアクション仕様の本格的な電子ピアノでも、今ならLianoと同じかそれより安く買えたりします。
新製品と価格相場を見比べながら、いずれはピアノを買い替えるかもしれません。
それまではシンプル機能のLianoで練習にはげんでみようと思います。