最初に食べたミルク味やコーヒーニブが気に入ったので、通販サイトで残りのフレーバーも注文してみました。
なかにはお店で見たことのない、動物性原料不使用のベジシリーズというのもあります。
4種類あるフィリングタイプは1本810円もするので、今回は除外しました。
ただ実際は中身が100グラムもあるので、重量あたりの単価は他のチョコと変わらないかもしれません。
現時点で試せたのは17種類。
相当種類の多いチョコレートだと思います。
以下、各フレーバーを試食した感想を紹介します。
ミルク
PeopleTreeを代表する定番のミルク味です。
パッケージのウシさんが目立っていて、お店で見かける機会も多い商品です。
見た目は薄い茶色のタブレットで、いかにも乳成分多めのミルクチョコレートという感じがします。
ヘーゼルナッツの粉末も添加されていて、フレーバーコーヒーのような甘い香りを楽しめます。
最初に口に入れたら、するすると自然に溶ける柔らかさに驚きました。
黒糖のザラザラした舌触りが印象的で、チョコ味の黒糖といってもいいくらいのインパクトがあります。
砂糖の種類が違うと、ここまで風味が変わるのかと勉強になりました。
コーヒーニブ
ニブといえば万年筆のペン先や、鳥のくちばしをイメージします。
コーヒーニブには「粗挽きのコーヒー豆」という意味があるそうです。
このチョコには、コーヒーの豆がそのまま含まれています。
クランチチョコのようにまぶされた豆の破片は結構固くて、噛み切れずに飲み込むことになります。
歯の間にも挟まりがちです。
コーヒーは普段飲んでいるので、豆をそのまま食べても体に悪くはない気がします。
むしろ食物繊維として腸内環境の改善に役立ちそうです。
ベースは黒糖味のミルクチョコで、ザクザクしたコーヒー豆の食感との組み合わせがユニークです。
外国産のチョコとして、普段口にしたことのないエキゾチックな味覚を体験ができる一品でした。
ラズベリー
こちらも黒糖ミルクがベースで、ヘーゼルナッツも含まれています。
ラズベリーは肉眼でも見えるほど大きめの粒が含まれていて、プチプチした食感を楽しめます。
イチゴの種をかじるような感じで、固めの粒を噛みしめると、中から酸っぱい果汁が出てきます。
黒糖の甘さと、果実のクリスピー感を同時に味わえる、おもしろいチョコでした。
カラメルクリスプ
キャンディー柄のイラストがかわいい、カラメル(キャラメル)入りのミルクチョコレートです。
主成分はほかと同じく黒糖、ココアバター、全粉乳、カカオマスにヘーゼルナッツで、さらに粒子状のカラメルが含まれています。
口にした印象はコーヒーニブに近く、ザクザクしたワイルドな食感でした。
チョコが溶けたあとも、砂糖を煮詰めたカラメルが口の中にザラザラと残ります。
まるでアメ玉の破片をかじっているような感覚です。
ただでさえ甘い黒糖チョコの中に、アメの破片を散りばめたカラメルクリスプ。
砂糖が好きでたまらない方には、うけると思います。
ヘーゼルナッツ
パッケージのイラストによると、ヘーゼルナッツの実は小さな栗のように見えます。
これまで食べたPeopleTreeのミルクチョコには、どれも「粉状ヘーゼルナッツ」という原材料が含まれていました。
今回のヘーゼルナッツには、それよりも粉よりも粒の大きいナッツが大胆に練り込まれています。
板チョコを割った断面を見ると、ほかのクランチ系より明らかに大きな白い塊が見えます。
歯ごたえはコーヒーニブよりも柔らかいです。
ビックリマンチョコに含まれるピーナッツのような感じで、大粒ヘーゼルナッツのサクサクした食感を楽しめます。
レーズン&カシューナッツ
このチョコはレーズンが丸ごと入っています。
大人の味で、ブランデーなどのお酒にも合いそうです。
ただしフルーツの酸味はほとんど感じず、黒糖との組み合わせで甘さが際立つ感じでした。
カシューナッツの粒も入っていますが、コーヒーニブやヘーゼルナッツに比べると、「カスッ」とした軽い食感です。
オレンジ
パッケージに描かれたみずみずしいイラストほど、オレンジ全開という香りは感じません。
しかし口に含むとしっかりオレンジの味がする、不思議なチョコレートです。
レモンピールのようにオレンジの実や皮は含まれず、香料だけが使用されています。
抹茶ホワイト・ライスキヌアパフ
抹茶だけでなく米粉やキヌアが入った複雑怪奇なフレーバーです。
全体的には抹茶の風味が強く、濃厚でリッチなチョコレート。
キヌアパウダーの存在は、あまり感じませんでした。
説明によると、抹茶は九州産だそうです。
ホワイト・アーモンド
その名のとおりホワイトチョコです。
原材料はシンプルで、アーモンドのかけらが含まれています。
見た目ほどしつこくない甘さで、食べやすいです。
ホワイト・ラズベリー
申し訳ないですが食べたときのメモをなくしてしまい、味も覚えていません。
また今度手に入れたら、感想を追加したいと思います。
ホワイト・ラズベリーはミルク味以外でウシさんイラストが描かれた、めずらしいパッケージです。
オーガニック ホワイト・ヘーゼルミルク
名前に「オーガニック」と書かれている品種は、有機栽培のココアバターや粗糖が使われています。
こちらは全粉乳の代わりに、ヘーゼルナッツを絞った植物ミルクが入っています。
原材料に含まれるイヌリンとは、水溶性植物繊維のようです。
オーガニック ビター・レモンピール
チョコのなかにレモンピールが固まりで入っています。
4%も入ったレモンの皮はほとんど甘さを感じず、カカオ60%のビタータイプとあって、かなり大人の味です。
ビターと書かれた暗いパッケージのシリーズは、カカオ成分が少なくとも58%以上あるダークチョコレートを指すようです。
オーガニック ビター・ザクロ
カカオ分60%で想像以上にビターでした。
原材料を見ると、黒糖ではなく有機粗糖に変わっています。
ザクロのゼリーや米粉が含まれていて、おもちのようなモフっとした歯ごたえを楽しめます。
オーガニック ビター・カカオニブ
カカオニブが苦くてダークな味わいです。
コーヒーニブほど口のなかで刺さるような刺激はなく、食べやすいと思います。
オーガニック ビター・アーモンド
アーモンドのかけらがキャラメルに包まれて入っています。
クリスピー感はそれほど感じず、苦みが際立ちました。
今回食べたPeopleTreeのなかも、かなりビターなチョコでした。
オーガニック ビター・ペルー75
カカオ分75%と最高クラスで、パッケージも漆黒です。
ほかのチョコとは成分が異なるのか、冷蔵庫で冷やすとガチガチに固まりました。
オーガニックビター
名前のとおり、シンプルでおいしいビター味です。
黒糖も含まれていますが、ミルクチョコほど砂糖の主張を感じませんでした。
カカオマスの成分が多いからかもしれません。
まとめ
独特なイラストの見た目にひかれて購入したPoopleTree。
フェアトレードをコンセプトにして、無添加の材料を組み合わせた、こだわりのチョコレートでした。
基本のミルクチョコは、黒糖の甘みと舌触りが印象的です。
ほかにも無数のフレーバーがあり、なかにはコーヒーニブやライスキヌアパフといった変わり種も販売されています。
その後、デーツ&フィグやジンジャー&レモンといった新味も追加されて、ますます種類が増えたようです。
マイナーな味は実店舗で探すと大変なので、通販で売られている全種類セットをお取り寄せするのが早いと思います。
缶入りのパッケージなら、小さいタブレットが個包装されているので、お土産として配りやすいです。
缶に描かれたウシさんのイラストもかわいく、食後も活用できそうです。
たまの贅沢に、家族であれこれコメントしながら高級チョコをいただくのは楽しい時間でした。
ダークシリーズの違いは正直それほどわかりませんでしたが、ナッツや果物入りはそれぞれ個性を感じられておもしろいです。
ガリガリと暴力的な刺激を感じられるコーヒーニブが衝撃でした。
カラメルクリスプも口のなかに刺さる感じで、国内メーカーのチョコレートではおよそ味わえない体験ができました。
チョコレートが好きな方なら、豊富なバリエーションから選べて、研究しがいのあるシリーズだと思います。