本記事のリンクには広告が含まれています。
ソファの高さを上げる
パーシーの座面高さは34cmで、ソファ・マットレスとしては標準的な寸法です。
普通に使うぶんには、まったく問題ないですが、個人的な好みで座面の高さを上げてみました。

家具業界で流行の低座スタイルとは反対に、我が家のリビングは椅子も机も高さのあるものが多いです。
輸入品のテーブルを買ったら天板の高さが74cmもあったため、それに合わせてシートハイ45cmくらいの椅子を買いそろえました。
欧米向けの座高が高い椅子に座っていると、ソファの低さが気になります。
家族と会話していても、目線の高低差がコミュニケーションの妨げになる気がしました。
また私は膝に故障を抱えているため、低い椅子や床から直接立ち上がるのが苦手です。
布団よりベッドのほうが乗り降りするとき膝に負担がかからないように、椅子やソファの座面も高い方が楽に感じます。
継ぎ脚を購入
ソファの高さを上げるには、「継ぎ脚」といわれるパーツを使いました。
樹脂製の土台で、ソファ脚の下に挟むことで物理的に高さを稼ぐという、単純な仕組みです。

似たような製品がいくつも販売されていますが、高さを3段階で調整可能なUpingの継ぎ脚を選びました。
当時はAmazonで4本セット2,799円でした。

Upingは現在品切れのようですが、もっと安い類似品が販売されています。
ソファはもちろん、ベッドやテーブル、こたつなどにも使える便利グッズです。
「耐荷重500kg」と書かれているだけだって、安定性は抜群でした。
1年ほどソファと合わせて使ってみて、特に気になる不具合は出ていません。
継ぎ脚の設置方法
パーシーはそこそこ大きなソファで15kgあるため、継ぎ脚をセットするのに工夫がいります。
ひとりでやるのは難しそうに見えましたが、慣れればうまくできるようになりました。

継ぎ脚のうえにソファを乗せるコツとしては、まず樹脂パーツの片側2つを椅子脚の幅にだいだい合わせ、設置場所にセットしておきます。
その上にソファの片側、2本の脚を乗せ、残りの2本は床に置いたまま、傾けた状態でキープします。

次にソファを片手で持ち上げつつ、残りの脚の位置にパーツを順番にセットして乗せれば完成です。

15kgのソファを一気に持ち上げるのは、男性でもさすがに厳しく腰を痛めそうです。
左右か前後、半分ずつ継ぎ脚に乗せていくことで、作業が楽になります。
継ぎ脚の調整
この継ぎ脚の調整可能高さは5.5cm、10cm、15.5cmの3種類で、最初はいちばん高い15.5cmで挟んでいました。
ソファの座面高さはデフォルトの34cmから50cmくらいまで大幅にアップします。

ほかのダイニングチェアより目線が高くなり、スツールのような使用感です。
座ると足が地面から浮くため、ソファの手前に腰かける必要があり、背中に挟むクッションも2個では足りないという状況でした。
これはこれでおもしろいのですが、さすがに上げすぎかと思って継ぎ脚は中間の10cmに下げました。
2つあるパーツのうち、円筒型のほうを抜くだけなので、調整は簡単です。

10cmの継ぎ脚だと、ソファの座面は44cmの高さに落ち着きました。
これなら一般的な椅子と同じ高さになり、インテリアとしても違和感ありません。

初期状態の34cmよりシートの手前に腰かけることになりますが、クッション1~2個挟めばちょうどいい奥行きになります。
座面が高い利点
ソファの高さを上げたことによって、座ったときの目線の高さに違和感がなくなりました。
また天井の照明に近づいたことで手元が明るくなり、本を読むとき便利になりました。
さらにテーブル天板との距離が近くなったので、ドリンクのカップや小物を取りやすくなりました。
ソファの横に置いた作業用のデスクを、サイドテーブル代わりに使っています。

継ぎ脚を導入した副次的効果として、ソファの下に掃除機やモップを入れて、ほこりを取りやすくなりました。
北欧家具のように、ソファやキャビネットといった大きな家具でも足を付けて床から浮かせることによって、空間に抜けができ部屋が広く見える効果もありそうです。
継ぎ脚のデメリットとしては、せっかくのソファベッドなのに、ベッドに展開しにくくなることです。
ベッド化するには、せっかく挟んだ継ぎ脚パーツを取らなければなりません。
ソファに戻す際にまたセットするのも一苦労です。

我が家ではパーシーをベッドとして使う頻度が少ないので、この点は妥協しました。
急な来客など、あくまで緊急時の対策としてソファベッドをとらえています。
親戚や友人が泊まりにくる機会も少なく、ここ1年くらいはソファのみの状態で使っています。
それでも「必要になればベッドとして使える」という安心感はあります。
2台並べて使える
パーシーはさらに「2台横に並べて使える」という拡張性もそなえています。
ひじ掛けが省略されたフラットな構造のため、横につなげても1台のソファ・ベッドとして活用できます。
2~3人用のワイドなソファ、あるいは2人用のダブルベッドとして拡張可能です。

ベッドとして使う際は、一般的なダブルベッドとは違ってマットレスが分離しているので、お互いの体の動きが気になり夜中に起こされるデメリットも防げます。
距離を離してホテルのツインルームのように設置したり、1台ずつ別室に持っていくことも可能です。
家族が増えてもOK
購入してから4年、パーシーGYは色も仕様も変わらず、そのまま販売され続けています。
ニトリの定番品として今後も安定供給されるなら、将来の拡張を見越して1台ずつそろえていってもよさそうです。
これから結婚したり子どもを産むなど、家族が増える予定があるなら、多機能かつ連結可能なパーシーが向いているかもしれません。

まとめ
ニトリのロングセラー、ソファベッドのパーシーGYをレビューしました。
ベッドに変形して急な来客時などに対応できるだけでなく、ソファとしても使いやすい、すぐれた製品だと思います。
クッションが硬めで疲れにくく、値段のわりには高級感もあります。
1.5人用という微妙なサイズ感なため、一人なら広々使え、詰めれば二人でも座れるという便利なソファです。
ひじ掛けがないため座面がフラットで、座面の奥行きも深いのであぐらをかきやすく、見た目がシンプルなのは好感が持てます。
これ一台で1~2人用ソファ、ベッドを兼ねられるため、場所をとらない多機能家具を求めているミニマリストにはぴったりです。
一人暮らしで日中はソファ、夜はベッドに転用するという、フレキシブルな使い方も可能です。

ソファとしては4本足のシンプルな形状なので、継ぎ脚を挟めば座面の高さをアップできます。
普通のダイニングチェア並みのシートハイ(40~45cm程度)に設定すれば、ソファからの立ち上がりが楽になり膝の負担もやわらぎます。

またパーシーは横方向に2台並べて使うことも想定されています。
将来的に家族が増えたり、家が広くなる予定があるなら、少しずつ買い足していくのもありです。
ソファからベッド、さらにダブル/ツインベッドとして自在に変形・拡張できるパーシーGYは、賃貸マンションや狭小住宅で便利に使えます。
ひじ掛けもなく箱型のすっきりした外観なので、どんなインテリアにもなじむと思います。
見た目はシンプルで使いまわしやすく、5年保証の高品質ながら2万円台の適正価格…
さすがニトリの製品はよくできていると感心しました。
