IRONSTRIKE
8/9~12の週末は『アイアンストライク』と『スマッシュドラム』が無料公開されました。
『アイアンストライク』は一人称視点のアクションゲームですが、銃ではなく剣や弓で戦う中世の世界観になっています。
脚がない…
自分も敵も足がなく、上半身だけフワフワ浮いた状態になっているのは違和感があります。
Meta Questで下半身はトラッキングできないので、「表示を省略したほうが処理負荷も下がって合理的」という判断なのでしょう。
しかし「甲冑を着て重い剣を振り回す」という動作なのに、地に足がついていないのは不思議な印象です。
ガンダムのように、重力や足場のない宇宙空間で格闘するのと似ています。
衝撃や反作用を打ち消す燃料の放出などがないと、こういう動きは不可能でないかと思われます。
操作は簡単
未来の重火器で戦う『ガーディアンズ・フロントライン』に比べると、アイアンストライクは剣を振りまわすだけなので簡単に遊べます。
基本的に敵と一対一で切り合うバトルで、タイミングを合わせて左手の盾をかざせば防御もできます。
それ以外は特にテクニックといったものも必要とされず、体力と攻撃力で勝るほうが生き残るという単純なルールです。
中盤の強敵は、なにも考えずに斬り合っていると簡単に負けてしまいます。
なんとなく『ファイナルファンタジー11・14』4のMMORPGをソロでプレイしていた頃を思い出します。
一対一で殴り合う体力勝負だと、たいして工夫できる余地もなく、すぐに飽きてしまいます。
やはりこの手のゲームは何人かでパーティーを組んで役割分担したほうが、数倍楽しめると思います。
慣れればソロでも可
敵のダメージが溜まってくると、鎧から血しぶきのようなものが噴出してきます。
倒すとその場でバラバラになって消滅します。
敵はたいてい一人でやってきますが、ゲームを進めると魔法で遠隔攻撃してきたり、複数で同時に襲ってきたりします。
魔法使い3体と同時に戦うのは、かなりの難易度です。
それでもゲームに慣れてくると、ヒットアンドアウェイで間合いをとりつつ切りつけて、なんとか倒せます。
遠隔の魔法攻撃もスピードは遅いので、常に動いて軌道を外せば、簡単にかわすことができます。
初心者でもわりとサクサク攻略できて、砂漠や森、巨大キノコが生える惑星などに進むことができました。
武器の多様性
敵にやられると、海辺のベースキャンプといった感じの場所(HAVEN)にワープします。
ここで剣以外の武器も選べるようになります。
LANTIAN GLAIVEといった槍のような長刀(なぎなた)は、攻撃できる間合いが広くなります。
盾は持てなくなりますが、遠くから敵をめった切りできるので楽しいです。
KESTREL SHORTBOWは弓で、両手を使って矢を放つ動作が必要になります。
実際にVRコントローラーを使って弓を射るのは楽しいですが、実戦で連発するとけっこう疲れます。
ゲームで遊びつつ上半身の運動も兼ねられる、健康によさそうな武器です。
魔法の杖らしき道具も選べます。
威力のありそうな遠隔攻撃ができるので、使いこなせば有利に進めると思います。
魔法の発動方法は、体のまわりに出るサインを順にタップする感じです。
3回くらい腕を振りまわす準備動作が必要になるので、ソロプレイでは隙ができすぎます。
誰かとパーティーを組んで、後衛からゆとりをもって魔法攻撃できるとよさそうです。
ボウガンが便利
用意されている武器のなかでは、LIGHT CROSSBOWというボウガンが扱いやすかったです。
『北斗の拳』でザコが使う、卑怯な武器というイメージが個人的にしっくりきます。
弓より簡単に発射できて、リロード時間も短いです。
ソロプレイで魔法を使う敵と対決するには、やはりこちらも遠隔攻撃できたほうが有利です。
動きまわって敵の攻撃をかわしつつ、タイミングを計ってボウガンで矢を撃つ動作を覚えれば、そこそこ強い敵でも時間をかけて倒せます。
難易度は適切
次々出てくる敵を倒しつつ、だいぶ先まで進めましたが、1時間の試用期間が終わりました。
なんのために荒野で鎧の亡霊と戦っているのか、世界観がよくわからないゲームでしたが、操作がわかりやすく難易度も適切に設定されていると感じました。
ゲームの説明を見ると、武器を強化できたり回復系の魔法も扱えたりするそうです。
ほかの人と一緒にパーティープレイできるチャンスがあったら、何倍も楽しめると思います。
マルチプレイに参加
Meta Questはネットワークにつながっているので、たいていのゲームでは他の人と対戦・協働できる機能があります。
『アイアンストライク』でも勇気を出して、マルチプレイを試してみました。
しかし上級者らしき人たちから英語で話しかけられ、どう振る舞えばいいのかわからず、恥ずかしくなって逃げてしまいました…
お試しプレイで見知らぬ人とパーティーを組むのは、さすがにハードルが高かったです。
Smash Drums!
『スマッシュ・ドラム』はいわゆる音ゲーです。
音楽に合わせて、前方からやってくる目印をたたくと、スコアが上がっていきます。
コントローラーを使ってドラムを叩くので、実際に楽器を演奏している感覚に近いといえます。
遊び方もシンプルなので頭を使うこともなく、ストレス解消やエクササイズにはもってこいです。
VRでやる意味が?
ただ「仮想空間を自由に動きまわれる」といったVRの特性とは、あまり関係がないゲームです。
わざわざ面倒なゴーグルをかぶってプレイする必要があるのか、疑問に思うところもあります。
Meta Quest版の『テトリス エフェクト・コネクテッド』と似たような感じで、単に昔の有名ゲームをVRに移植しただけという印象を受けます。
エフェクトは3Dでにぎやかになっているのですが、遊び方は2Dの頃と変わりません。
いろいろあるモード
『スマッシュ・ドラム』は日本語化されていて、アーケードモード・クラシックモード・Fusionのなどが用意されています。
これもマルチプレイがあるようなのですが、今回は試しませんでした。
プレイする環境もいくつか選べます。
ライブ会場でドラムがフワフワ漂ってくるのは、シュールな光景でした。
曲が盛り上がってくると、花火が飛んだりレーザーが照射されたりして気分を盛り上げてくれます。
純粋にスコアを伸ばしたい場合は、固定されたレーンの上を音符が流れてくるクラシックモードのほうが向いていると思います。
ドラムや円盤が近寄ってくるモードだと、見た目は派手ですがコントローラーを振るタイミングがわかりにくいです。
選曲のかたより
『スマッシュ・ドラム』に用意されている曲は、1970年代前後の古いロックが中心でした。
ZZ Topなどの有名そうな曲は、たいてい有料になっています。
無料で再生できるのは、よく知らないアーティストばかりでした。
自分の知らない曲でプレイするのは難しいうえ、たいしておもしろくないです。
そもそも自分はカラオケが苦手ですし、『パラッパラッパー』や『ビートマニア』といった過去の名作もまともにプレイしたことがありません。
ふだんマイナーな音楽やインスト曲ばかり聴いているせいか、ゲームの曲になじみがないという問題もあります。
『スマッシュ・ドラム』は音ゲーに慣れていて、かつアメリカの古いハードロックを知っている人だけが楽しめる特殊なゲームという気がしました。
実際に買う前に、お試しで遊んでみたほうがいいゲームです。